洗濯のコツは?失敗しやすい点と、洗濯表示・洗剤の量・干し方の基本
洗濯は毎日のことなのに、気づくと「縮んだ」「色があせた」「型くずれした」と失敗することがあります。
この記事の結論は、「洗濯表示を見る→汚れやすい所に前処理→洗剤は容器の表示どおりの量→洗濯ネットに入れる→日陰で形を整えて干す」の5つを基本にすることです。そこで、ライオン、日立、消費者庁の資料をもとに、基本の手順と目安を整理しました。
読み終えると、毎回すべてを丁寧にやらなくても、気をつける場所が分かります。まずは、基本の手順から見てください。
洗濯の基本の手順は、この順番
結論として、基本の手順は次のとおりです。ライオンが紹介している洗濯の基本手順をもとに、整理しました。
| 順 | やること | ライオンの解説 |
|---|---|---|
| 1 | 洗濯表示を確認する | 家庭で洗えるかを、先にチェックする |
| 2 | 前処理をする | 汗がつきやすい襟、袖、脇に、洗剤を直接塗ってから洗う |
| 3 | コースと洗剤を選ぶ | 基本は洗濯表示に従う。大切な衣類は、弱い水流のコースとおしゃれ着用洗剤を使う。ニット類は、縮み防止のため、弱い水流か手洗いがおすすめ |
| 4 | 洗濯ネットに入れる | 衣類は畳んで入れる。プリント、装飾、レース素材などは裏返す。洗濯ネットは1枚に衣類1枚が図示されている |
| 5 | 干す | 形を整えて、日陰に干す(後述) |
出典:ライオン株式会社の、夏物衣類のしまい洗いと収納についての資料(2018年9月6日。夏物衣類向けの内容)
https://doc.lion.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/6267/20180906.pdf
この資料では、よくある失敗として、次の3つが挙げられています。
- 黄ばみ・ニオイ:落としきれなかった皮脂汚れが酸化して起こる。
- 縮み・型くずれ:特に、購入後の初めての洗濯で起きやすく、一度崩れると戻しにくい。
- 色あせ:紺、黒、緑、鮮やかな赤などの濃い色で起きやすい。原因は、紫外線と水道水の塩素。
洗濯表示は、「上限」を示している
結論として、洗濯表示の記号は、「この方法まではできる」という上限を示しています。表示と同じか、それよりやさしい方法で洗います。消費者庁のパンフレットでは、新しい洗濯表示について、次のように紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつから | 2016年(平成28年)12月1日から、新しい洗濯表示になった |
| 記号の数 | 22種類から41種類に増え、より細かい指示ができるようになった |
| 基本の記号 | 家庭での洗濯、漂白、乾燥、アイロン、クリーニングの5つ。それに付加記号や数字を組み合わせる |
| 強さ | 基本記号の下の線で示す。線が少ないほど、やさしい方法 |
| 洗濯の温度 | 数字で示す |
| 禁止 | 記号に×がついているときは、その方法はできない |
| 見方の基本 | 表示は上限。同じか、よりやさしい方法で行い、その範囲で方法を選ぶ |
出典:消費者庁「衣類の新しい「取扱い表示」で上手な洗濯!」(2015年10月発行の第1版。経済産業省のサイトに掲載)
https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/keihatsu/pamphlet/pdf/sentakupanf.pdf
記号の細かい意味は、パンフレットや、衣類のタグを見て確認してください。
洗剤と洗濯物の量は、表示と取扱説明書で確認する
結論として、洗剤の量は、「洗濯物の重さ」と「洗剤の容器の表示」で決まります。日立の洗濯機の説明では、次のように案内されています。
- 洗剤は、容器に書かれた使用量を確認して入れる:洗剤の種類によって、計量スプーンやキャップ1杯の量が違います。
- 軽い汚れなら、表の半分程度(5〜6割)が適当:日立の全自動洗濯機(NW-70A)のガイドにある記載です。機種によって異なるため、お使いの取扱説明書で確認してください。
- 洗濯物の量の目安は、重さで決まる:日本電機工業会の自主基準による重さの目安が、取扱説明書の表にあります。目安は、乾いた状態の洗濯物を押さえこむ前の量です。
- 大きな物は、折りたたんだまま重ねて洗わない:毛布などは、片寄らないよう、槽内に均一に入れ直すよう案内されています。
出典:日立「カンタンご使用ガイド 全自動洗濯機 NW-70A」(日付の記載なし)
https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/pdf/nw-70a_kg_a.pdf
日立「ドラム式で洗剤・柔軟剤を手動で入れるときの適量の確認方法」(更新日の記載なし)
https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/wash/q_a/a79.html
洗濯機のメーカーや型によって、量の目安や、使えない洗剤が違います。必ず、お使いの洗濯機の取扱説明書と、洗剤の容器を確認してください。
干し方は、「日陰」と「衣類に合うハンガー」
結論として、色あせと型くずれを防ぐには、形を整えて日陰に干します。ライオンの資料では、干し方が次のように紹介されています。
| 衣類 | ライオンの資料の干し方 |
|---|---|
| 全般 | 形を整えて、日陰に干す。日光が避けられないときは、裏返して干す |
| ブラウス・シャツ・Tシャツ | 肩幅に合わせたハンガーを、裾から入れる |
| パンツ・スカート | 角ハンガーなどを使って、筒干しにする |
| ニット | ハンガーに掛けると伸びるため、平干しが基本。竿に掛けるときは、身頃を二つ折りにする |
色あせの原因には、紫外線が挙げられているため、日陰や裏返しが勧められています。
時間がない日は、「初めて洗う服」と「大切な服」だけ丁寧に
結論として、洗濯のコツを毎回すべてやる必要はありません。書き手の整理として、時間がない日の考え方を次にまとめます(調査や出典のある数字ではなく、考え方の一例です)。
- 初めて洗う服は、洗濯表示を確認する:ライオンの資料では、縮みや型くずれは、購入後の初めての洗濯で起きやすいとされています。
- 大切な服・ニットだけ、ネットと弱い水流を使う:同じ資料で、弱い水流のコースやおしゃれ着用洗剤が勧められています。
- 普段着は、洗剤の量と干す向きを守る:洗剤は容器の表示どおりに。干すときは、形を整えます。
家事全体の時間の考え方は、掃除の頻度の目安の記事で、調査と一緒に整理しています。掃除の順番は、掃除のやり方と順番をご覧ください。
時間が足りないときの選択肢
洗濯や家事の時間が足りないときは、外に任せる方法もあります。ここから先は、広告(PR)を含みます。
家事代行・ハウスクリーニング
家事代行は、会社によって、できる作業や料金が違います。洗濯が対応に含まれるかも会社ごとに違うため、各社の公式ページで確認してください。
よくある質問
洗濯ネットは、何枚の衣類を入れればいい?
ライオンの資料では、洗濯ネットは1枚に衣類1枚を入れる図が示されています。日立のガイドでは、一辺40cm以上の大きな洗濯ネットは、その洗濯機では使わないよう案内されています。洗濯機によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
洗濯表示の「×」は、どういう意味?
消費者庁のパンフレットでは、記号に×がついているときは、その方法はできない、と紹介されています。
ニットは、どう洗う?
ライオンの資料では、ニット類は、縮み防止のため、弱い水流か手洗いがおすすめとされています。干すときは、平干しが基本です。
まとめ
- 基本は5つ:洗濯表示を見る、前処理、洗剤は表示の量、洗濯ネット、日陰で形を整えて干す。
- 洗濯表示は「上限」。同じか、よりやさしい方法で洗う。×はできない方法(消費者庁)。
- 洗剤は容器の表示の量で、洗濯物の量の目安は取扱説明書で。機種によって違う(日立)。
- 時間がない日は、初めて洗う服と大切な服だけ丁寧に。時間が足りなければ、外に任せる選択肢もある。
この記事で参考にした資料
- ライオン株式会社 夏物衣類のしまい洗いと収納の資料(2018年9月6日):https://doc.lion.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/6267/20180906.pdf
- 消費者庁「衣類の新しい「取扱い表示」で上手な洗濯!」(2015年10月発行):https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/keihatsu/pamphlet/pdf/sentakupanf.pdf
- 日立「カンタンご使用ガイド 全自動洗濯機 NW-70A」:https://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/pdf/nw-70a_kg_a.pdf
- 日立「ドラム式で洗剤・柔軟剤を手動で入れるときの適量の確認方法」:https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/wash/q_a/a79.html
数字は各資料の公開時点のものです。最新の情報は、各リンク先でご確認ください。